今日、ある方が事務所に来た。umieは自然体で、輝いていると言う。
umieのロゴの上に1行のコピーが入っています。
we always have a good time here. ここには、いつもいい時間が流れています の意味で、この5年間、この言葉だけを支えにやってきた。
迷った時、困った時、判断、決断しなければならないとき、この一行の言葉を思い出し、裏切らないかどうかで決断してきた。
umieのいい時間、umieに来られるお客さまにとって、いい時間とは何なのか。それを自分達で考えて、自分達で選び、つくり、行動していくこと。自分たちのありたい姿を、そのままお客さまに見てもらいたいと思う。
空間も、メニューも、インテリアも、音楽も、本も、続けて、積み重ねていくことで、umieらしさにつながって行き、他の何者でもなく、ただひとつのumieになっていくものと信じている。
デザインの現場でも、デザイナー、制作者は、自分らしくありたいと思っているが、現実には意向通りに、ただつくるだけのデザイナーになってしまっているような気がする。
クライアントの意向通りに作るのが、いいデザイナーとは思えない。クライアントの意向をくみ取り、デザイナー自身の感性で包み込んで表現してあげること。グラフィックで一瞬にして理解させてあげることが、デザイナーの仕事であり、良心なのではないかなと思う。
従来のタテ社会の上から下へ流れていくデザインの仕事は通じなくなっている。何も言わなくなったのか、物が言えなくなったのか、いずれにせよ、ものづくりの不幸な時代です。
不思議なもので、想いのないデザインは伝わらない。オンリーワンへデザイナーの挑戦は続く。