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2006年12月13日

明と暗

北浜の雨
細かい雨が降り続いている北浜の朝・・・
北浜の雨
冷たい雨に濡れた葉の色に、かすかな息吹を感じます。
今日はumieもお休みを頂いて、umieのある倉庫もひっそりと佇んでいます。
昨日、12月10日にオープンした高松丸亀町壱番街に行ってきた。僕達のいる北浜からは、歩いて10分程の近さにある、高松の中心街。
精一杯の賑わいを演出している、大手ブランドショップの数々・・・その一角だけの賑わい感は、逆に街の元気のなさを浮き上がらせているように見えます。
圧倒的な財力、パワーで押し寄せてくる、外の力。地方都市の明と暗が同居している姿が見えます。

いやがうえにも影響を受ける、周辺の個人経営の店、会社がある。誰かが恩恵を受け、誰かが損失を受ける。いやがうえにも、競い合いという土俵に乗せられ、勝ち残る側と負ける側に選別されていく。イス取り合戦のような構図が見えてくる。
他人事のように見えても、やがて自分にも戦わなければならない時が来てしまう。そんな時、自分ならどうするかなどと考えてしまう。
相撲は、大きい力士が勝つスポーツだと言われています。小さい力士は、一生懸命考え、技を練る。そうすると、たまに勝ったりするから面白いが、それは15回勝負。僕たちは1回の勝負、負ければ後がない。何となく戦国時代の息の抜けない様相に似てると思う。
負けて居場所がなくなった者たちは、次の居場所をさまようのか。
戦わずして、次の居場所を見つけるのか。
戦いに備えて、今から準備し迎え撃つのか。

売上を伸ばすことを目的としていない、仕事もある。成長することのみに、意味を持たない業種もある。小さいけれど、社会に役立つ会社もあるはず。

誰かを守るために、戦うのもいい。負ける戦いにあえて挑むのもいい。そんなとき、前を向いて、輝いている自分でありたいと思う。前を向いて、その事の真実をちゃんと見れる自分でありたいと思う。
umieのツリー
umieの階段横に、大きなツリーができました。ちっちゃなりんごと木のスプーンがumieらしいX'mas。
umie5回目のHoly Night が始まります。

2006年12月12日

ART IN umie

kaoriさんの作品
umieに飾られたアート。地元香川出身の若手アーティスト、Kaoriさんの作品です。
ニュージーランドで8年間アートの勉強を続けていて、帰る度にumieに寄ってくれるチャーミングなアーティストです。umieに飾って欲しい、とKaoriさん自身で取り付けてくれました。
イサムノグチの灯りとよく似合って、umieもアートの香りがします。
彼女の創り出すテクスチャーは、お米を使ってみたり、いろいろな素材を重ね合わせて、どこかJAPANを感じさせます。ニュージーランドでは、若手アーティスト100人にも選ばれるなどの人気です。
Kaoriさん
事務所に遊びに来てくれた彼女は、溢れんばかりの輝きに満ち、ものを創造する喜びを話していました。
日本におさまり切れないエネルギーを持った今の若者。アートとデザインの境目がよく解らない時代だけれど、常に誰かが居て成立するのがデザイン、対して自分との対峙のみにて成立するアートの世界。ものを創り出す、という心はきっと同じだと思う。そんな彼女の作品が飾れるギャラリーが香川、日本のどこかであればうれしい。

2006年12月11日

虹を見た。

虹
あるプレゼンの帰り、虹を見ました。
金・土と2日間、徹夜状態で、スタッフみんなと過ごして仕上げ、そのままプレゼンに行った。先方に僕らの考え方、思いを伝えて、デザインを見せる、緊張の一瞬です。
デザイナーという職業は、こんなことの繰り返し。何年やってもこの緊張感は変わらない。心地いい緊張感を得るために、僕らは集中する。ぎりぎりまで考える。 結果はともかく一生懸命がんばる。
無事プレゼンが終わり、同行のコピーライターも運転しながら安堵の表情をしてる。そんな時に、目の前に虹が出てるなんて。
緊張から安堵へ、そして希望へと心が変わっていきます。頑張ることって、やっぱりいいことだと思ったりする。一緒に過ごしてくれたスタッフの顔が浮かぶ。頑張ってよかったね、お疲れさま、と電話を入れる。
デザインの仕事は効率とかやり方とか関係なく、非効率な仕事。一見、無駄なようなこと、非効率的なことに、今どき一生懸命になれる不思議な職業だと思う、と同時に、しあわせな職業だと思う。
D.N.Aの1年

この1年、いろんな人たちと出会い、いろんな職業に関わらせて頂いた。デザインを通じて作れること、伝えられることは、きっと喜びだったり、感動をわかち合うことのように思います。


お知らせです。
12月14日(木)12:00〜13:30 中央公園にて「Cafe de 話そう 道路環境! 」と題して、お茶を飲みながらの愉快なフリートークが開催されます。
先日、四国の道路サポータークラブの方からお誘いを受け、umieが出店しますので、ぜひお出かけください。
なんと、ウエイターが桂こけ枝さんで、ウェイトレスはFM香川の中井今日子さんです。
おいしいコーヒーを飲みながら、Cafe気分でお越しください。

2006年12月10日

ジャケ買い

Urb Urb
今ドキ美人は、お酒だって「ジャケ買い」。
30代のビューティーチャージマガジン「アーブ・Urb」の12月号に、森国酒造さんの日本酒が掲載されていたので、早速買ってきました。
今までのお酒のイメージを変えたユニークなラベルデザイン、おしゃれなデザインが人気だそうです。森国酒造さんの、島の自然・時間をモチーフにした4種類のラベルの他、八戸酒類、桝一市村酒造場さんの斬新なデザインの日本酒が載っています。
昨日のNHKの番組取材、若い読者向けの女性誌に、と森国酒造さんが今注目されている。日本酒といえば、酔っぱらったオヤジかウンチク好きの酒通、のイメージでしたがお酒もジャケ買いの時代になってきたようです。

僕の仕事場のある北浜は、小豆島行きフェリー乗り場のすぐ近く。フェリーで約1時間、高速艇だと約30分のところに小豆島はあります。新聞と缶コーヒー片手に行く穏やかな瀬戸内海、美しい島々を眺めながらの船旅はほどよい時間で、僕にとっては、日常から非日常への切替えの時間でもあります。

1年前、小豆島に別件で行った際、たまたま森国社長との出会いがあり、それが森国酒造さんとの仕事の始まりでした。森国酒造さんの、新しい日本酒のラベルのデザインに取りかかるにあたっては、小豆島の魅力とは何なのか?を考えるところから始めました。

小豆島の従来のイメージは、オリーブ・寒霞渓・佃煮・そうめん・醤油・二十四の瞳、といった地場産品が浮かぶ程度です。土産物売り場にも何回も足を運んでみたが、どれも買う、という行為にまでなかなかならない。心が動かされない訳です。
観光地も昔ながらのスポットで、新鮮味に欠けている。島に渡るたびに、高松に帰りたくなくなるほど、島にいる時間が好きになっていく。僕が感じたのは、小豆島は何もないのであり、その何もないのがいい、と思う。
何か新しいものを描くのではなく、何もない、をデザインすること。
砂浜に立って、目を閉じると聞こえてくるのは、波の音、風の音、行き交う船の音。目を開けるとまばゆい太陽の光、影、木もれ日…都会で味わえないときの流れを感じる、カラダ全身で自然を受け止めている感覚です。

梅の木 屋根
小豆島のゆったり感や、光、海、空、木々などの豊かな自然と、森国社長の地酒づくりへのこだわり、手作り、希少性。
都会の街のとあるマンション。そこには若い夫婦が暮らし、ダイニングテーブルにはオリーブオイルをたっぷりと使ったパスタ。そばにはグラスが2個、横には森国酒造の日本酒が並ぶ…
あたりまえのようにある普通の暮らしを思い描いてみる。 そんなライフスタイルを持つ人達に一瞬にして手に取ってもらえる、人の五感を刺激するラベルにしたいとデザインしました。
酒と肴
島を愛し、島の地酒を造る、森国社長の想いは熱い。
ジャケ買いをしてくれた人達をうならせる酒を造り続けて欲しいと思います。小豆島から全国へ。僕達のチャレンジは始まっています。

2006年12月09日

心温まる場所へ

クリスマス
キャンドル、ステンドグラスのやわらかいほのぼのとした灯。
ステンドグラス ステンドグラス
ステンドグラス ステンドグラス
光の形、色、がつくり出す感動。
クリスマスオーナメント クリスマスオーナメント
クリスマスオーナメント クリスマスオーナメント
そっと飾られたクリスマスオーナメント。
ひとつひとつ手のかかったつくり手の気持ちが伝わってくる。
umieオリジナル クリスマスカード umieオリジナル クリスマスカード
umieオリジナル クリスマスカード umieオリジナル クリスマスカード
umieオリジナル クリスマスカード umieオリジナル クリスマスカード
umieオリジナル クリスマスカード umieオリジナル クリスマスカード
umieオリジナル クリスマスカード umieオリジナル クリスマスカード
いろんなumieのクリスマスを彩ったクリスマスカードもみんなハッピーを感じています。
冬のumie
人が人を想い、一年中で一番やさしくなれる季節。そんな温かい場所へ、人は集まる。
フォームドミルクいっぱいのカフェ・オレがカラダを温めてくれます。

お知らせ
・umie横のギャラリーでは、郷愁の町ポルトガルフェア開催中。
・umie横のギャラリーSFでは、ドイツのクリスマス展開催中。
・9日、10日はクリスマスステンドグラス展も併設。

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