030-ココロ | あるデザイナー日記

好きなことを仕事にさらにライフワークへ

廃車になったスクーター、鉄くず、機械の部品たち。鉄工所をギャラーにしたGallery Altanaに行ってきた。今日はオーナーの槙塚君の作品TETSU＜E＞展の最終日、ここはいつ来ても変わらない。鉄と廃棄物と創作の跡が混沌、この雑然さがなぜかこころを落ちつかせてくれる。

日曜の夜、ソロモン流を見た。そこには大阪の家具屋さん、TRUCKのオーナー夫婦とふたりが作り出す家具、小物、空間が描き出されていました。
９年ほど前か僕はある雑誌でTRUCKの存在を知り、そのセンスに驚いた。そして店にも行き、家具も買った。今でも気になる存在でした。彼らは家具を売るのではなく、家具がもたらす座る喜び、使う楽しさ、暮らし方を売っている。その原点は自分が好きな家具を作ること、自分が使いたい家具、ただそれだけなのだ。
そこにはスペックなんて要らない、ふたりの思い全てが一枚の写真に込められていた。
TRACKのお客様はみんな同じような暮らし方、ライフスタイルを夢みてる。
それはきっと手触りのあるいつまでも温かくて、懐かしくて、心地よくて、自分たちだけの新しい暮らし。
今日はものづくりの原点を考えさせられました。
好きなことに正直でありたい、と思う。

投稿者: DNA 日時: 12:52 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

umie

２００１年、７年前の夏のこと僕はこの古い倉庫が並んだ北浜に仕事場を移すことを決心し、その準備に追われていた。暑い夏だった。電気もなく真っ暗、がらんとしたこの空間に僕は夢を見た。何かがきっと変わるそんな気がした。ここに仕事場を作ろう、この場所を再生することが自分自身の再生に繋がるんだと思った。好きなことを仕事にして経済も安定すること、自立がテーマでした。
わがままな生き方しかできない僕の挑戦でした。
時は流れて２００９年２月、７年の歳月とかけた思い、自分の描いた夢に向かってきた。カフェ、デザイン合わせて今では１０人のスタッフに囲まれてる。
日曜日、カフェもデザインも仕事をしています。時には言い合い、意見の相違にけんかもするがこんなことができる仲間が居ることが嬉しかったりしている。
外は雨模様、曇り空。umieがオープンした頃のことを思い出していました。

僕の原点で大好きな歌、メアリー・ブラックの「時の流れを誰が知る-Who Knows Where The Time Goes」をお聴きください。

投稿者: DNA 日時: 12:43 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

輝いてた季節に

岡山、香川を結ぶ夢の瀬戸大橋が開通２０周年を迎え、いろいろイベントが行なわれているなか、瀬戸大橋記念公園にあるレストランが店を閉めるとの話を聞いた。
Casa del Mar（カサ・デル・マール）ロブスターが売りで４００席を要する大型レストラン、当時としては考えられない程の贅を極めた高級レストラン、その華やかさに誰もが憧れたと思う。僕が３３歳ごろか？僕はオープンしてまもなくのころから、ここの仕事を任せてもらっていた。僕もカメラマンも、スタイリストも、コピーライターもみんな輝いていた。何日も通っては撮影にこだわり、本物を求めた頃の懐かしさが蘇る。閉店の報にみんなと一緒に最後の食事を味わってきました。
久しぶりにいったCasa del Marは当時と変わらない本物の風格が漂っていました。
２０年、その役割が終わったのだと思いたい、何かの形で残すことを願うばかりです。

チェンジ、この言葉どうり時代は今、変わろうとしています。
働き方、暮らし方、商売の仕方、世の中の仕組みも変わろうとしています。
夢のない時代に夢を描くことなんて出来ないかも知れませが、こんな時こそ夢を描いていたいと思う。デザインはただものを売る、情報を伝えるだけでなく人を幸せにできると思っている。

投稿者: DNA 日時: 12:33 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

響きあう

今夜はumieの定休日を利用してスペースＡriaの鹿庭さん主催の波動スピーカーによる「演奏家のいない演奏会」を開催しました。シンガーソングライター　キャロルキング・So　far away 、自由なミュージック　ジャズはボビーマクファーリン、映画音楽はシンドラーのリストなどumieのゆるやかな空間に鹿庭さんセレクトの素敵なグッドミュージックが響きわたりました。たった一つのスピーカーから流れる音とは思えない柔らかな響き、デジタルな音をこんなにも本物のように生なアナログに近い音を醸し出してくれる波動スピーカー。
人間の五感を刺激させる人に近い音、波動スピーカー、一度体感してみてください。

この「演奏家のいない演奏会」をumieで月一回、定期的にしていきたいと考えています。「街角に音楽を」とともにいい音楽をお届けしていきたい、そしてよりumieを感じてもらいたいと思います。

「街角に音楽を」昨年の秋、大好評だったスーパーギターデュオ小春ライブが決定、SAPATOSのアコースティックギタリスト木村純さんとフィンガーピッキングギタリスト杉本篤彦さんとのｗギタリストの共演、その名もスーパーギターデュオ。春も間近、大人のリラックスした春の風を感じてください。umie他、屋島テニスクラブ、DUCE、郷屋敷さんでも開催します。詳細は近日中にHPにてアップしますのでお楽しみに。

演奏家のいない演奏会が終わり、鹿庭さんも参加して豊田くん、経理の安藤さんの誕生会を事務所で開きました。umieの松下さん、DNAの川井さん、元DNAのすみのさんたちが料理をいろいろ作ってくました。ブイヤベース・パスタなど結構本格的で驚き、またクロちゃんが内緒でつくってくれたアニメにみな大感激です。
鹿庭さんから花束、ケーキは松下さんの手作り、そしてみんなからのプレゼント。
忙しい中の手作りのバースデー、みんなの優しさに豊田くん、安藤さんも大喜びです。

新人のクロちゃんが入社してからは出社時間を１時間はやめました。掃除をしてみんな集合してから打ち合わせをしています。そして僕のデザインへの考え方などを話すようにしています。大企業などの経営不振、経済の縮小の影響はじわじわ高松にも確実に及んできています。あのレストランが店を閉めたなど、そんな話ばかりが飛び交っています。
お客様とちゃんと向き合っていくために今僕達ができること、デザインでできること、自分たちがまず体験していき検証していくこと、そしてお客様に伝えていきたいと思います。
成功者のいない時代の生き方、だれも経験していない時代へ・・・勇気を持って動きだしたい、そんなことを思うこの頃です。

投稿者: DNA 日時: 16:56 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

優しさのかたち・・・

バレンタインデー、人はどうしてこんなにも優しくなれるのだろう。
土曜日、日曜日、そして今日と仕事関係、テニス仲間、umie　friends、umieスタッフ、そしてDNAデザインチームのみんなからのケーキ、チョコの思わぬプレゼントにはまいってしまいました。ひとつひとつ手間がかかった優しさにあふれていて食べるのがもったいないほどでした。

昨日の昼は奈良からやってきたイリーとコータのKANADEのフリーライブが３時、５時とumieでありました。前日の土曜日にはスペースAriaの鹿庭さんのご好意により丸亀町壱番街、クリスタルドームにて街角ライブに出演したふたり。奈良に帰る前にumieで歌って帰りたいとフリーでライブをしてくれました。バレンタインライブを終えたKent君は神戸に帰る前にKANADEのライブを聴いていた、そしてたまたま高松のライブに来ていたドートレトミシーのkyo-sukeke君とyokoさんもumieに顔を出してくれてまるでumie frindsの同窓会のような賑やかなひと時になりました。
バレンタインの日に偶然にみんながひきつけられたようにumieに集まってきてくれた。
そしてまたみんなそれぞれの場所へ帰っていきました。
いいバレンタインデーになりました。ありがとう。

ライブが終わり事務所に戻るとしばらくしてKANADEのふたりがやってきた。
これからの音楽活動、今思う気持、夢を語ってくれた。umieでのライブを満席にして、お世話になった人たちを呼んであげること、さらには東京でのライブなど、そして全国へと夢は広がっていること。同時にこの不景気に音楽シーンの低迷、CDなどが売れない厳しい状況、環境が彼らを迷わせている。
歌うことが大好きで、歌うことが人生そのものなのだろう、誰もが夢見るステージに誰もが上がれない、歌に選ばれた限られた人だけのステージはあまりに遠い。

今はただ歌うこと、歌い続けることでしか道はひらけない。歌い続けた人だけに道は用意されているのではないかと思う。
その夜、DNAもみんな日曜日なのに事務所に出てきていた。
みんな一人ひとりが自分で動き出そうとしてくれている、そんな気がした。
仕事を越えて自分の仕事にしようとしてくれている。
時代は確実にかわろうとしている、その真ん中には人、人の生き方が変わろうとしている。そんな気がした。

投稿者: DNA 日時: 14:11 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)