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2007年02月13日

勇気

私の履歴書
私の履歴書、香川出身の猪熊弦一郎さんの本の最初の項に、勇気、と題して書かれている。
「絵には勇気がいる」からはじまり、何かいままでになかったものがつくれないかと、模索し続けている。
それにはまず「常識」というものと闘わなければならない。真摯なアーティストにとって、常識は敵である。未知なる世界をひらくためには、常識を超えなければならない。
それには勇気がいると書かれています。

昨日の僕のブログを書き終えてから、まだ、ずっと考えていました。
ほとんどの人達は、新しいことに挑むことをがまんして、常識の中で生きている。が、モノを創る仕事、僕のようなデザイナー、美容師、ミュージシャンから、会社を興し、社長になって、人、モノ、サービスを創造している人達は、毎日、新しいことを創り、探し続けている。
探すことが楽しいから続けられているし、そこに喜びを見出している。

いのくまさん
そう、昨日のことは、僕自身のことだったのだと気づきました。
現状がこうだから、みんなはこうしているなどと、他を気にしたり、デザインはこんなもの、という枠からはみ出せないでいる。カフェは儲からないなどと、嘆いている。
そんな僕に答えてくれた、いのくまさんに感謝です。

今日の北浜

今日の北浜
今日の北浜 今日の北浜
今日の北浜 今日の北浜
今日の北浜は、心地いい風が吹き、港の風景もいつもよりイキイキと見えます。
僕のココロも晴れやかになりました。今度の休みには、いのくまさんを見に行こう。

※明日の夜は、LOVE LOVE umie の最終日。奏 Kanadeのライブがあります。春の陽気に誘われて、お出かけください。

2007年02月12日

落陽

夕日

おととい、きのうと、小豆島。今日は昼から県外です。
帰途、車内から見える、真っ赤な太陽がみるみる沈んでいく。一日の早さに、ため息が出てしまうこの頃です。
「お客様を集めたい」というクライアントを前に、今日の僕はいらだってしまいました。
売りたい、人を集めたい・・・どこへ行っても、この問題は同じです。ビタミン剤的広告手段もあるが、やがて効かなくなる。その繰り返しが、企業のイメージを下げていく・・・。

ならばどうするかを議論し、検証、試してみるなんて余裕などない。

デザインはその企業そのものを映し出してしまう鏡のようなもの。

目立ち、インパクト、大きさというようなことではなく、もう1度、企業の理念、足元を見つめ直していく作業が必要なのではないかな、と思う。

新しいことにこそ、デザインの価値はあるはず。過ぎ去った過去の事例に頼るのもいいだろう。現状のマーケットはこうだからと、誰が正解を出せるのだろう。

経営者は皆、ゆれています。僕もそのひとり。
朝と夜とで考えも変わるし、失敗もする。ただ、言えることは、新しいことにチャレンジする勇気、覚悟といったような、自分のココロの中にある問題を解決できているか。

僕の周りの経営者の方たちは、その一歩を踏み出す勇気、覚悟ができた人達、だからこそ、デザインという価値を採り入れることが出来るのだと思います。限りある予算をどう生かし、どのように展開して問題をクリアしていくか。経営されている方のとなりに、いつも僕たちはいるつもりです。
「デザインという問題解決の方法もありますよ。」

今日の北浜は、このまま一気に春?気分です。

朝の北浜

2007年02月09日

雲をつかむ話

おはな


たこ


うさぎ

まさしく雲をつかもうとした話です。
昨年末応募した、読売広告大賞作品。包丁メーカー、貝印株式会社の広告です。CONERIのコピーライター人見君から「出しませんか!」といきなり切り出されて、「ええよ」と軽く返事してしまい、全国規模の広告大賞に初応募することになりました。

合言葉は「雲をつかもう!」で始まった、広告制作。
ビジネスを離れ、若い人達と一緒になって夜な夜なミーティングをし、ひとつのテーブルで繰り広げられる無駄話、ひとりひとりのキャラが出てきたり、話はどんどん本題からズレてきたり。なんだか楽しいのである。こんな夜中に、こんな雲をつかむようなことに、変な人達が集まって、一生懸命時間をつぶしてるなんて、やっぱり変かもしれないが、つくりたいものを創る人にとっては、普通のことなんだと思う。

LOVE
広告賞に応募することで、皆が同じ時間を過ごし、ひとつのことを創り上げていくプロセスを共有できたことをうれしく思います。
結果はともあれ、自分達の立ち位置が確認できたことは、良かったのではないかと思っている。新しいか、新しくないか、面白いか、面白くないか、といった、どれだけ「発想」を飛ばせたか、というところでの広告賞の狙いには、届かなかった。が、普段の仕事にこれから役立てたいと思います。
ずっとこれをブログに上げるかどうか、迷っていたのだが、同じ四国のデザイナーさんの方が、ブログに上げていたので、うれしくなって、上げようと決めたのです。
僕らと同じように、雲をつかむようなことにチャレンジしている人たちがいるなんて、なんだか愉快で、うれしくて、爽快な気分です。

今日の北浜
今日の北浜は、濃い霧に包まれて、真っ白です。


東京便り 4
東京タワー
新国立美術館を出て、東京タワーの真下へ。中学校の修学旅行以来の東京タワーは、やっぱり大きかった。
昨年9月に来たときは、新しい東京にがっかりしたが、今回は東京の本来の姿に触れることができ、充実した2日間でした。
新井さん、東京案内ありがとうございました。

2007年02月01日

デザイナー

D.N.A オフィス
デザイナーの仕事について、僕のブログでも何回か書いてきたが、地方にある企業、商店、そしてその商品、サービスでも、消費者にその価値をどのように伝えていくか、という問題をクリアしなければならなくなってきている。
従来のような、クリエイティブの質の高さ=高級ブランドといった、画一的な考えではなく、クリエイティブの質の高さ=その企業、商品、サービスの中身の質を表すことのように思います。
そこには当然ながら、企業の姿勢、想いがあり、つきつめれば、社長、オーナーさんの顧客に対する想い次第で、決まってしまうのではと思います。

ちょっと前の横一線に新しい衣を見につけ、外見だけりっぱな会社に見せるデザインの無意味さは、連日、TV、新聞で報道されている。

そんなことを考えていると、デザイナーの仕事も変わってくる。
企業と顧客とを結ぶ「何かを伝える人」にならなければならないのではないかと思う。

D.N.Aはデザイン事務所だから、デザインを仕事としているけれど、デザインの仕事にかかるまでの打ち合わせ、伝わる「何か」を見つける時間、労力の方にほとんど費やされ、デザイン表現は最後の最後になります。
今という時間を、どう切り取り、伝えていくか。デザイナーの思考は平面から立体的に、あるいは球体へ・・・。

球体
球体といえば、ドラゴンファクトリーの三好さんから、「あるデザイナーさん、太り過ぎ!気いつけな。」とゆって、バランスボールとストレッチバンドを頂いた。
スタッフに笑われながら、やってみた。僕のまあるいお腹が動き出した。どっちがボールかわからない。

2007年01月24日

コミュニケーション

LOVE LOVE umie

僕たちデザイナーの仕事の成功のカギは、相対する人とのコミュニケーションがうまくとれるか、どうかにかかっている。
クライアントのヒアリング。スタッフに伝える。外部スタッフ、例えばコピーライター、カメラマンに伝える。印刷会社に伝えるなど、コミュニケーション能力の有無が、デザイナーの資質にかかわってきます。
ほんのちょっとの意思のズレが、ときに伝言ゲームのような、最後に意図していないものができあがったりします。
特に最近は、言語のみをそのまま受け取り、その言葉にかくれた意味をかぎとったり、相手の表情、話し方、身振りといったことなどから、真意をつかんでいくことが、ヘタになっているように思えます。ヘタになっているというより、嗅ぎ取る嗅覚が訓練されていないのかもしれない 。
コミュニケーションがうまく取れずに、相手を非難してしまうことがありますが、じっくりやさしく時間をかけて、お互いの意思が通じ合っているか、確認する必要があると思います。そのことが信頼へとなり、いい仕事につながる。

価値観の多様化、あふれる情報量、情報伝達ツールのデジタル化は、現代社会をますます複雑にしていくだろう。僕たちを追い込み、迷わせるだろう。
コミュニケーションを上手く取り、YES,NOを正しく判断するには、自分なりの基準、ものさしをちゃんと持つこと。それには、キャリアをたくさん積むことしかないのかもしれない。

今日は、一日中事務所にいてミーティング、打ち合わせで終わる。ゆっくり、じっくり、コミュニケーションです。


LOVE LOVE umie
香川朝日のumie全3d広告シリーズ2月号の刷り上がりが届きました。
今回で28回目、これもumieとお客様を結ぶ、コミュニケーションのひとつです。

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