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温かい素材がいい

フォレスト酒蔵森國ギャラリー
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使い古した職人さんの道具にはその人の技がわかる。
朽ちた木肌の傷には物語がある。
何十年と眠っていた和紙には温かみが刷り込まれている。
土を焼いた手作りの器にはただひとつの形がある。
僕はそんな素材たちのぬくもりが好きだ、
捨てられるものたちと、活かされるものたち・・・
古くなるものと、いつまでも新しさを持ち続けるもの・・・
人の心を虜にしてしまうただひとつのものたち・・・
ここはそんなものたちの温かい表情に包まれています。

届けみんなの想い

フォレスト酒蔵森國
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フォレスト酒蔵森國
新しい島の酒を造りたい、そんな森國さんの思いを詰め込んだこのギャラリー作りにはたくさんの人が関っています。西崎組の専務さん、現場監督の笠井君、そのほかの職人さんも交えて最後の現場チェック、手直しに追われる。今日はさらにこのカフェで働くスタッフTちゃん、Mちゃん、umieの店長松下さんも加わり、厨房の準備に取り掛かりました。僕らも暖簾を付けたり、椅子を組み立てたり、Mちゃんのお父さんが冷蔵庫を持ってきてくれたり、なんだか賑やか、リノベーションならではの手作り、ひとり、ひとりが関っているんだという気持ちが嬉しい。
フォレスト酒蔵森國
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限られた予算、限られた時間、限られた人の数、それでもやらなければならない時がある、時には無茶をやらなければ新しいことは出来ないと思っています。今日、ここに集まった情熱を持った人たちの仕事振りはきっと届くと信じています。きっとみんなの想いは届く。
フォレスト酒蔵森國ギャラリー
フォレスト酒蔵森國
通りがかりの地元のお年寄りの方、学校帰りのこどもさんがいい写真撮ってくださいと声をかけてくれました。ここにも確かな人の温もりがありました。

デザインごころのある場所へ

フォレスト酒蔵森國ギャラリー
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リノベーション工事もほぼ内装が終わり、サイン、インテリア、ディスプレイ等これからが僕らの出番です。今日はできたばかりの暖簾をかけてみました、森國さんのこれから未来に向けて動き出す旗印、いよいよという身が引き締まる思いです。
フォレスト酒蔵森國ギャラリー
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佃煮の窯はそのまま活かしてお酒のディスプレイコーナーに、年月を重ねたレンガの趣が新しい日本酒をいっそう引き立たせてくれます。新しくデザインしたパッケージのサンプルを置いてみる、すでにそこにずっとあったかのように空間に溶け込んで見えました。
フォレスト酒蔵森國ギャラリー
フォレスト酒蔵森國ギャラリー
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今日の小豆島は小雨が降り続き、草木の色がより鮮やかで、霧に包まれた海、山々はしっとりして幻想的で美しかった。
僕の目に映る空、雲、波、木漏れ日贅沢な風景、肌で風、空気を感じ、心のなかの時を想う。
何も無いをデザインする、デザインごころのある場所へ。

2007年07月03日

イメージの話

たとえばumieは僕の理想のデザインオフィースの姿を描いた場所です。業界といったいわゆる限られた中、広告会社、印刷会社から殆ど仕事の発注を請負い、一定の安定を得るという昔からの仕事の流れが普通でした。そのことに不満があったわけではなく、上から下へ落ちていく下請け的な仕事ではいつかは駄目になるそんな危機感があった。デザイナーが自ら門戸を開き、自分たちの考え、センスを見て感じてもらう開かれた場所、そこには様々な人たちが集まり、それぞれ打ち合わせをしている。その真ん中に僕らがいる。
お茶や食事も好きなときに飲んだり食べたりできて、好きなテーブルで仕事をする、いろんなものの境をなくして、ボーダレスな場所を作りたいと思いました。それは今でもumieに受け継がれています。
自分の憧れの世界を限りなくイメージしていくことが僕のデザインの素です。イメージした最高の世界をカタチにしていくには技術が必要です。素材、色、形などの知識、バランス感覚が必要です。なによりも限りなくイメージした世界に近づけていく忍耐力、努力、継続力が必要です。イメージにも質があって、そのイメージの質を高めていくことが技術、感性などすべてを高め問題をクリアしてくれるように思います。
MACで作業をしているDNAスタッフにいつも言ってることです。人間は自分が抱いていたイメージを超えたもの、コト、情報に接したときにわくわくしたり、どきどきしたり、感動します。
MACの中の限られたスペース、枠にとらわれてしまい、枠に上手に収めようとデザインが小さくなりがちです。たとえば美しいだけじゃ今は誰も感動してくれません、美しさプラス何かが必要な時代です。その何かを見つけ出して枠からはみ出すような思い切ったイメージ、発想を生み出して欲しいと思います。
このことは実は自分に言い聞かせてることです、新しいことに臆病になったり、しり込みしてしまう自分、人の評価を先に気にしたりする自分がいます。そんなときこそイメージの川を力のかぎり思い切り遠くへ飛んでみたいと思います。

遠い記憶

今日はたくさんの人と会った。
仕事関係の他、僕と同じ時代を過ごしてきた
数少ないデザイナー仲間、友人たちが事務所に来てくれた。
もう25年来の付き合いだ。
めったに顔を合わせなくなったけれど
会えば話が弾む、
白いものが増えようが、お腹が出ようが
いつまでもあのときのままだ。
久々に飲んだ、酔いたいと思った。
時間を止めたいと思った。
ビールを注ぐ度、ゆっくりと時を巻き戻していく、
遠い記憶が蘇る。
今日の北浜の空のように、懐かしいあの夏の匂いにも似ている。
ただ前を向いて歩くことから、後ろを振り向くことが多くなってきた。
まだまだという気持ちともういいかなというカラダの鬩ぎあい。
好きなことを仕事とし、いままだやれていることへの喜びと自負。
微妙な年代に差し掛かってきたようだ。
またな、といって帰って行く後ろ姿に
ああと答える。
僕らの記憶中に確かに息づいている、
僕らの確かな時代があった。


今日は朝早くにブログをあげましたが、それからたくさんの人と会い、このことを書きたいと思いました。
打ち合わせに行った先の保母さんたち、DNAに来てくれた若いマネージャーM君、広告マンのM君、メニューの試作を運んでくれた森國さんとこのカフェで働くTちゃんとみっちゃん。umieの店長、そしてDNAのスタッフ。みんな、みんな一生懸命働いています。
DNAの事務所は熱い空気に包まれた一日でした。
やはりまだまだ頑張ろうと思います。

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