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2007年08月17日

幸せを創る

もうここには何度来ただろうか。南仏をイメージしたちょっと片田舎の隠れ家的ケーキ屋さん。今日は朝7時からケーキ作りの現場に立ち合わさせて頂いた。
次々と仕上がっていくケーキたち。ぴんと張り詰めた現場の緊張感に職人気質を感じる。外は灼熱の太陽、負けじと咲き誇る草花たちの色は鮮やかで美しかった。
ケーキ
隠れ家的ケーキ屋さん
デザインの話を頂いてから、もう何度もここに来て、話をし、ケーキを食べ、現場を見てきました。僕たちの仕事は現場を知るところから始まります。ここにしかない、ここから自然と生まれるデザインがきっとあると思う。
ケーキも、手間と感覚、ちゃんと作ることしか美味しさは生まれない。
受けて立つ僕らも同じ、手間と時間を惜しまず本質を見抜いていくこと。
デザインは本質を描くこと、まだ見ぬ未来への道案内ではなかろうか。

今日の北浜は、盆が過ぎたというのに気温はまだヒートアップ。
僕のカラダもヒートアップ中、何年かぶりに真っ黒に日焼けしてます。

2007年08月16日

消費の現場

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“私の好きなもの”が売れている。“私の嫌いなもの”は振り向いてもくれない。一億総右習えの時代から個の時代へ。大量生産から少量生産、モノからコトへ、わがままというか成熟してきたのか、消費者の心を掴み、買ってもらうための企業センスが問われています。
たとえば家を買ってもらうためのモデルハウスには家具がはいり、 ファブリック、グリーンを飾り、食器、料理がならび、本、音楽、趣味にいたるまで揃え、庭にはアンティークレンガが敷き詰められ、そこには花が咲き、芝を植え、オリーブ、レモンなどのシンボルツリーが植えられている。
これらはすべて“私の好きなもの”でなくてはならないのだ。
今日はある住宅会社の方との打ち合わせに行って来ました。
消費の現場を知り尽くした方の話はするどい。受けて立つ僕たちデザイナーは、もっともっと、消費の現場を見なければならないと思いました。その中にきっと“私の好きなもの”の答えがある。
手間と時間とセンス、手間と時間は努力で誰でもかけられますが、センスは目に見えない空気感とか、心地良さといった人の感覚に響くもの。努力だけでは補えないその人自身そのものがでてしまいます。
こんなことを考えての一日、それにしても暑い。

2007年08月15日

夢時間

テニス
テニス
真昼間、4時間、燃えるような暑さの中テニスをしてきました。
大人4人が歳を省みずはしゃぎ、笑い、夢中でボールを追う。滴り落ちる汗、真下に落ちた影はまるで学生の頃のクラブ活動に夢中だった自分そのものです。ダイエット目的で再開したテニスですが、またはまりそうです。
現在約9kgの減量に成功。それでもまだお腹は子狸のようにまるいままです。
僕の机
夜、東京から帰ってきた元仕事仲間のFさんとumieで会った。今彼女は東京ミッドタウンの中にあるTHE COVER NIPPON SHOPで働いています。ここは全国のMADE IN JAPAN(日本の優れたものづくり)を集めたショップ展開をしている会社で注目を浴びています。日本のものづくりの優れた技術の掘り起こし、その技術をもとにした新しいものづくりの提案などをしているとのこと。広告からものづくりへと仕事は変わりましたが、今僕たちが絡んでいる地方の企業との仕事と関係性は近くなったと思います。
THE COVER NIPPON SHOPでは今、小豆島フェアを開催中で、オリーブ、佃煮、醤油の他、僕がお手伝いしている森國酒造さんの日本酒も出品されています。
日本の技術で、日本の各地方で生み出す売れるものづくりへ。東京からのアプローチ、豊かな発想。目指すは、イタリアなどの田舎で生まれ、育ち、かたくなに伝統を積み重ね、伝承していき、そして今も尚世界中で売れて地位を確立しているFerragamo、FENDIのようなブランドを見つけ出し育てることかもしれない。

 
久しぶりに会ったFさんと色々楽しい話をした。東京という言葉と地方という言葉が飛び交う会話。ますます広がる格差を表しているようで、ちょっと違和感を感じてしまうのは僕だけでしょうか。
2時間余りの楽しいひととき、今度は東京で会う約束をして別れました。
僕にとってはいつまでも気になる、会いたい人のひとりです。
 
朝夕、僕の机から見下ろす北浜の海の色も郷愁を醸し出しはじめています。

2007年08月14日

虹の向こうに

虹
虹
屋島の山上から街にかけて大きな虹がでていました。夕立の後の一瞬、青空に映えるレインボーカラーはまるで絵に描いたように色鮮やか。その美しさに見とれてしまいました。
花火大会も終わり、街も人も急に静かになった気がします。 今年の夏は全国的に記録的な猛暑らしい。日中のこの暑さにわずらわしいことが重なって、今日は朝から気分が落ち込んでいたのだが、大きな虹を眺めていると希望へと変わってきました。
でっかい自然を眺めていると気持ちが和らぎます。
次の季節が追いかけてきてるのに追いつけないでいるこの頃の気候は、やはりどこか狂っているのだなと思います。
狂っているのは人間界とて同じ。同じ過ちを繰り返し、それに気づかず見過ごしてはまた繰り返す。過ちに対して限りない非難の集中、その結果として何も残らない。TVのなかでの愚かな人間模様は自分たちの足元にも転がってる。そんなものとは思えないでいる。僕らが生きてるのは瞬間でしかない、その瞬間と瞬間を繋ぎ合わせて生きているのだと思うのです。
だからこそもっとやさしくありたいと思う。
もっと大きな心を持ちたいと思う。
もっともっと信じたいと思う。

希望を乗せて

高松まつりの花火大会
どーんという音に遅れて、いよいよ花火の打ち上げが始まった。
僕のいる事務所の前方から見える色鮮やかな花火たちは、これでもかとその美しさを競うように迫ってきます。
高松まつりの花火大会
最後には拍手、歓声が沸き起こり約一時間余りの花火大会が終わった。まさに真夏の夜の夢のようでした。
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今日の北浜は、夏を思い切り楽しもうと、カップル、家族連れで賑わっています。お盆に家族が集い、揃って花火を見る。笑い、飲んで、食べて、お互いを慈しむ。年に一度、そのためだけに帰ってくる家族がいる。
家族
やさしくなるために今日という日があるように思った。向かえる側の精一杯の歓迎。帰ってきた、普段無口な子供たちも、今日は喋って、笑った。兄貴や弟家族は帰ってこれなかったが、その分親父がよく喋った。明日には帰っていく息子夫婦の後姿に元気でな、気を付けて帰ってなと声をかけた。
年に一度きりの一瞬の輝きを放つ花火のように、希望を乗せて家族が集う。

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