消費の現場
“私の好きなもの”が売れている。“私の嫌いなもの”は振り向いてもくれない。一億総右習えの時代から個の時代へ。大量生産から少量生産、モノからコトへ、わがままというか成熟してきたのか、消費者の心を掴み、買ってもらうための企業センスが問われています。 たとえば家を買ってもらうためのモデルハウスには家具がはいり、 ファブリック、グリーンを飾り、食器、料理がならび、本、音楽、趣味にいたるまで揃え、庭にはアンティークレンガが敷き詰められ、そこには花が咲き、芝を植え、オリーブ、レモンなどのシンボルツリーが植えられている。 これらはすべて“私の好きなもの”でなくてはならないのだ。 |
今日はある住宅会社の方との打ち合わせに行って来ました。 消費の現場を知り尽くした方の話はするどい。受けて立つ僕たちデザイナーは、もっともっと、消費の現場を見なければならないと思いました。その中にきっと“私の好きなもの”の答えがある。 |
手間と時間とセンス、手間と時間は努力で誰でもかけられますが、センスは目に見えない空気感とか、心地良さといった人の感覚に響くもの。努力だけでは補えないその人自身そのものがでてしまいます。 こんなことを考えての一日、それにしても暑い。 |