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2008年04月15日

ロハスな空気

umie

umie

umie
umieは時間、その日の天気とともにその姿を変えていく。
差し込むひかりが眩しい朝。
西日がオレンジ色に染まる午後のumie。
自然の光と照明とが静かに入れ替わる夕暮れ時。
雨の日は雨の音が聞こえ、風の音を感じる。
外を走る車の音、フェリーの音までもBGM。
僕はそんなライブなカフェ、umieが好きだ。
一日の時間の流れと同じ速度で時を刻んでいく。それは流す音楽も同じ。

umie
いつの間にか僕たちデザイナーは時間に追われ、そのスピードに追いつけないでいる。
人間のスピードを超えたMACに支配され、時計が指す時間に追われている。
たまにそんな時間を巻き戻したくなるときがある。時計を止めて、思考を停止したくなる。
umieは時計を止めたり、思考を停止したりする場所でありたいと思う。そんな音楽を流していたいと思う。そんなコーヒーを出したいと思う。

窓辺から見える景色はロハスな空気に包まれている。

2008年04月14日

DNA美容室?

DNA美容室

DNA美容室
春だというのにのばし放題の髪、忙しさにかまけてなかなか切りに行けないでいた。
DNAスタッフの行きつけの店の美容師G君が休みの中わざわざ事務所に来てくれた。
いつもの僕は古くからある散髪屋さんで髪を切っていたのだが今回は美容室仕様の髪に挑戦?ちょっと短めにカットしてもらい若返った気分、さっぱりしました。イメージは渡辺謙といきたいがどう見ても渡辺篤?渡辺正行?髪だけが浮いて見えます。
20代、30代は長髪に髭、ちょいワルを気取っていましたがさすがに今はそういうわけにもいかず 爽やかなイメージにしようと心がけています。

今日の北浜
菜の花が土手に咲いて、草の色、空の青さは春の陽気。今日は朝早くから丸亀方面で打ち合わせ。この頃は朝早くからの仕事が多く、一日の長さにちょっと得した気分でいます。
昼は打ち合わせ帰りの途中坂出の山下でうどん。腹が満たされたとたんに眠気が・・・

最近、パッケージの仕事が続いて、いろんな商品のパッケージが気になりだしました。
コンビにで、ドラッグストアで、現れては消えていくパッケージデザインたちを見るにつけ、パッケージデザインの世界の厳しさを感じています。売れるパッケージとは?商品のスペックは皆同じで差が無いならばデザインで売る?そんな風潮が僕は気がかりです。
今週も仕事漬けの日々が続きそうです。

2008年04月13日

playback umie

umie
最近よくumieを作っていた頃を思い出したりする。
この写真は床の塗装をした時のもの。友達が塗料を用意してくれて、一緒に塗ったのも懐かしい。ドイツの自然塗料AUROのクリアを、刷毛で少しずつ丁寧に2日に分けて塗った。トタンの壁はオフホワイトに少し墨をいれて吹き付けた。そのときペンキ屋さんの足場は、今umieの本棚になっているのは知っている人は少ないかもしれない。
人の手の温もりが伝わってくる深い味わい、塗り斑があったってそれが自然に思えた。足場の板は長年のペンキが染み込んでいる。新しいを作らない、完璧なもののもろさ、驚きのない新しさはバブルが教えてくれた。いつまでも変わらない魅力、月日とともに魅力が増していくもの。僕自身の再生へのテーマは、umieそのもののテーマになった。
2002年から撮り貯めていた写真の整理をしている。その枚数の多さに驚いた。これから少しずつ取り上げていこうと思う。

今日の北浜

今日の北浜
航空自衛隊のブルーインパルスのショーがumie上空で行われていた日曜日、昼からは雨模様。

新井仁

新井仁

新井仁
この土曜日に行われる新井仁さんケント君ミニセッションンライブに素敵なゲストが登場します。新井さんのバンド、N.G THEREEのメンバー、フィルさんがumie初登場です。僕もまだ会ったことがなく楽しみです。
3人揃っての歌も聴けそうです。ソロの新井さん、ケント君とふたりの時の新井さん、そしてロックな新井さん。いろんな新井さんが見れそうです。
チケットもまだ余裕があります。当日券も用意していますのでみなさんお誘い合わせの上お越しください。
<N.G.THREE プロフィール>
Guitar & Vocal 新井仁(from NORTHERN BRIGHT、RON RON CLOU、The
AUTOMATICS)、
Bass & Vocal 浦敦(from RON RON CLOU、The AUTOMATICS、ex HOWLIN' HACHIMA)、
Dr フィルホッパー(ex FIVE THIRTY)からなる Three Piece Band、エヌ・ジー・ス
リー。THE VIEW、THE STROKES たちへの日本からの返答か!?昨年9月にリリースし
たアルバム "Lo Fidelity People Are Coming Back!!!" を引き下げての Japan Tour
2008!Tight に Loose に、そして時に Mellow に、Soul で Rock を Rock する
Sonic Funk Sound!体感せよ!

今週末から、umieライブが始まります。18日金曜日は島津田四郎アワーVOL6、そして20日土曜日はHitoshi ARAI with Kent FUNAYAMA mini session liveです。4月26日土曜日は SAPATOSのふたりです。
春のumieでいい音楽と出会ってみませんか。

2008年04月12日

そして僕は今を生きる。

倉敷

倉敷

倉敷
ここは倉敷は美観地区。12、3年振りになろうか、仕事の帰りに昼食をと歩いてみた。
季節は違えど当時と変わらない景観、店構えが懐かしい。

倉敷

倉敷

倉敷
木曜日に行った金比羅さんもそうでしたが、昔の時代にタイムスリップしたような暖簾、人力車、渡し舟。漆喰、焼き杉、瓦。蒲鉾、ままかり定食を食べて、そぞろ歩き。
春を惜しむかのように桜が舞い、それは穏やかな時間がながれていました。

カッキー

トキワフット岡山
今日は朝から岡山へ、トキワフットドームに続いて、トキワフット岡山がオープンしたのでその撮影。
女性チームにいきなりボールを顔にぶつけられたり、命がけ?の撮影となりました。リアルな写真を撮りたいと意気込んで無茶をしましたが、おかげでいい写真が撮れました。
カッキーさん、ワッキーさん、そして集まってくれた学生さん、朝早くからの撮影協力有難うございました。

2008年04月11日

playback umie

080411yanasan1.jpg
2001年暑い夏だった。僕は汗まみれになりながら、北浜の倉庫にいた。
北浜に事務所の移転を決断してからの僕は、毎日ここに来てはレイアウトを考えたりしていた。荒れ果てた倉庫の中は手探り状態。今のumieからは想像できないほど、何十年と人の手の掛かっていないところだった。当時はリノベーションなんて言葉は無かったし、僕は知らなかった。僕は一体何をしようとしていたのだろうか?
自分の思うデザイン、広告を作りたくて、柳沢広告制作室を立ち上げたのが1996年。スタッフ一名と僕と小さな広告制作室でした。仕事は忙しかったが、楽しい時代だった。怖いぐらい公私共に順調だった。今を思えば、僕は本当の苦労を知らずに、デザイナーとしてやれていた。
だがある日を境に、僕に悲しい出来事が重なってやってきた。バブル後遺症か取引先の倒産、十年近く続いていたクライアント、企業の業績悪化。加えてスタッフの病気が発覚。対処の間もなく、仕事の流れは悪くなっていた。景気の悪さは広告関係の人事をも悪くし、僕の知り合いも何人か業界を去っていなくなってしまった。さらに追い討ちをかけるような制作費の低下は、仕事の質を変えてしまった。
僕の生きる道は残されているのだろうか、僕がしてきたデザインなんてなんの役にもならないものだったんだ。やる気を失いかけてた僕はいろんなところへ出かけたりして自分をごまかしていたが、僕の心にふつふつと何かしなくてはとの思いがつのっていた。 僕の生きる道、デザインをもう一度やり直そうと思った。過去を忘れ、今までのスタイルを捨てることから、自分の再生が始まるんだと信じた。狭い業界からはみ出して、新しいデザインの有り方を見つけること。もっとデザインを身近に感じてもらえる場所作り。
北浜の倉庫とは、そんな時に偶然に出会った。ここを自分の働き場所と決めた一瞬だった。その年は僕にとって暑い夏だった。当ての無い僕の新しい始まりでした。この写真を見るたびに、僕の心は落ち着く。先を恐れず、まず動く。動いて考えて、また動く。 この繰り返し。やがてこの場所はumieという名のカフェになった。
あれから7年、僕はまだデザインの現場にいる。また暑い夏が来る。 木曜日はみんな徹夜、事務所で仮眠。今日提出のデザインをぎりぎりまで粘ってやりあげた。本質を描くんだよ。机に並んだデザインを眺めてはやり直す。新しいことを描くことだけがデザインではない。ものを見つめ、人を観察し、過去、現在、未来を思ってみる。削いで、削いで、残ったもの。それは古くて新しい発見でした。
プレゼンテーションが終わったその夜、眠気とともに心地よさが僕を誘う。

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