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2006年05月23日

リノベーション

4年前のumie
先日書いたRenoart山上さんのリノベーションマンションの取材に合わせて(RNCテレビ来週末放送予定)僕に出演の話。
umieにてインタビュー。カメラが回るとしゃべれなくなる。もともと僕の話は解りづらい上に声が通らないので、困ります。
umieもリノベーションのひとつとして見えるのかな?
確かに、このumieの倉庫は赤サビだらけのトタン1枚で覆われていて、ずっと使われていなかったものです。
僕が北浜のこの倉庫を選んだのは、階段をあがって、ドアを開けるとまたドアがあり、その奥に広がる海が見える大きな窓。
ただ 古くなったものとは違う魅力がありました。
4年前のデザイナーとしての僕の気分と重なり合っていたのです。常に新しいデザイン、広告、ただ消費されていくためのデザインがつまらなくなり、もっと普遍的なものとか、人の空気感、気持ちといった目に見えないものをデザインしていきたいと考えていた時です。
このumieの倉庫は、70年以上雨風に耐え、年月を過ごしてきた重みがあるのです。
これを残しほとんど原形そのまま使い、その後カフェに。
今ここには、たくさんの人が集まり、笑顔が、話し声が聞こえ、音楽がいつも流れている。
僕らの場合、自分の気分が「今」の時代の気分と同じように変化してきているのかもしれない。確かに広告という仕事はいつも「今」を表現しなくてはならない。
時代の空気をどう読み、どう表現、伝えていくか。デザイナーの僕とumieと時代の空気は同じかもしれない。
「リノベーション」という言葉の表面的なカッコ良さではなく、実はもっと本質的、精神的になリノベーションの時代に入っているように僕は思っています。
山上さんの「Room+」がどのように定着するか、僕はただ見守りたいと思っています。
まず始めたことの勇気に拍手です。

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