モノから、物語へ。

経済産業局主催の地域ブランドフォーラム・セミナー「地域の顔づくり、できていますか？」〜新たな情報発信・広報戦略を考える〜に行ってきました。
場所は香川文化会館３Fの芸能ホール。昭和41年に開館したという文化会館、この芸能ホールがとてもいい雰囲気なのに驚きました。和の中にモダンなインテリアがよく似合っていました。今日は第一線で各分野で活躍中の7人のパネリストが勢ぞろい、地域の成功事例を交えながらの話は楽しく聞けました。人づくり、モノづくり、コトづくり。そしていかに情報を発信していくかが成功への鍵。
地域に溶け込み、楽しいことを楽しがり、面白いことを面白がることで地域の住民を巻き込んでいき、共感してもらうことだったり、その地域にしかない宝物を発見していくことでそこだけの物語が生まれる。そしていかに物語を発信していくかが大切だという。地域から全世界へ、WEBを通して発信していくことでまた新たな繋がりができる。そのひとつの事例が徳島の芸術の町、神山町の試み。何も無い山奥の神山町が今や世界の神山町になっていくプロセス、情報発信の仕組みづくりなど大南さんの話は大変参考になりました。
またそれに関わるリビングワールドの西村さん、pingMag MAKEという日本のものづくりを紹介するWEBサイトを立ち上げたトム・ヴィンセントさんの話は僕らと同じ現場からの声として分かりやすく面白かった。
仕掛けから仕組みづくりへ、モノから物語へ。モノ、情報に溢れた今、それだけでは立ち行かなくなっている。閉塞感が充満している各地域で、足元から立ち上がろうという動きが始まっているのは自然なことだろうと思う。
お金や売りを最優先にしない地域の活動が共感を生み、場を生み出し、そこに人が集う。そのプロセスが物語を生み、感動に繋がっていくのだと思う。

KSB、スーパーJチャンネル

フォーラムのような大きくはないが、僕たちが関わっている小豆島の森國酒造さんのニュースが、連日のようにTVや新聞に流れています。今日もセミナーが終わった午後6時３０分から、KSB瀬戸内海テレビの報道番組、スーパーJチャンネルの中のカメラマンレポートのコーナーで、杜氏花田さんが取り上げられていました。会社に帰る途中、間に合わないので電気屋さんに立ち寄ってなんとか見ることが出来ました。TVに映る裸で語る花田さん、見守る森國社長、この16日に開催された新酒まつりのシーン。ライブをしてくれた新井さんもチラッと映ってる。
たった一枚の酒のラベルから始まった地域の顔づくり。昨年は古民家をリノベーションして、カフェ・バー・ショップ・ギャラリーという場も作った。そして今や地域のお祭りとして新酒まつりが行われ、そこに地元の方、島外から人が集いだしている。近くのホテルや青年団などの協力、新井さんのようなミュージシャンが共感してライブをしてくれることで、日本酒の枠を超えた新しいコミュニケーションの輪がひろがって来ています。そこにはちゃんと経済活動が生まれている。
人が、モノが、コトがつくりだした感動が、そこにはありました。今日のフォーラムでの話と重なって、僕たちがやってきたことも同じ事だと思いました。まだまだ僕たちはその夢の途中です。日本全国へ、さらには世界へ情報発信していきたいと思う。

何か足りない・・・にガツンと効きます！Design活用フェアin四国が、2月29日から3月２日まで高松丸亀町レッツホール・カルチャールームで開催されます。モノが市場に届くうえでデザインがどれくらい必要であるか？デザインという魔法を加える事でどのように生まれ変わるのか？実際に商品を見て感じてもらえます。
第１部、ドリルデザインが創り出す世界観、実践プレゼンテーションを語ります。
第２部、デザイナーと企業との絆が生まれた日と題してのパネルディスカッションも同時開催されます。
デザイン活用展示事例として、森國酒造さんの日本酒も展示されますので、興味のある方は是非覗いてみてください。僕たちは今、展示ブースの演出をどうするか思案中です。セミナー参加のお申し込み・お問い合わせは、事務局：（株）メディアミックス研究所TEL０８７−８１１−０８１３（井上）までどうぞ。