僕らの時代
僕の友達が会社を辞める。25年来の仕事仲間でもあった。駆け出しのデザイナーであった僕と印刷屋さんの営業マンであった彼、同い年ということもあって気があった。毎日夜になると決まって彼は僕の仕事場にやってきた。仕上がりを待ち、色指定、写真の整理が終わると佐川急便まで持っていくというくり返しであった。 たまに差し入れを持ってきてくれ、僕とアシスタントと彼と3人でよく食べたのが昨日のように思い出される。 バブル全盛の頃は一緒によく飲みに行った。若気の至りで無茶もしたのが懐かしい。 10年前、僕が独立したとき喫茶店で彼は言った。1年持ったらおめでとうと言うよ、とそしてテニスは辞めたらあかんと言ったのを僕は今でも忘れない。いつも客観的にものを見、語る彼は僕と正反対の性格だ。 彼が会社を辞める、おめでとうと言うにはあまりに早すぎる。 今日は昼飯を食べながら、若い頃のことを話した。イヤというほどたくさん仕事をし、遊んだ。いい時代を共に過ごし、気がつけばお互いいい歳になっている。まだまだという気持ちとそろそろという気持ちが交差する年代に入ってきたのはまちがいない。 | |
街に出たついでに峰山に上ってみた。ちっぽけな高松の街が西日に照らされ浮き上がって見える。 ひとり、ひとりと業界を去っていくのに僕はまだやっている。前を見ることに慣れているせいか、自分がそんな歳になってきてることを気がつかずに来れたのかもしれない。 たっぷりの時間がある、ゆとりもある、家族の応援がある。第二の人生彼は自由業になるという。 近いうちにゆっくりと飲みたいと思う。 |
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umieの店長がじっと見ているのはKent
FUNAYAMA君のライブ告知ポスターです。 9月14日はumie、15日は小豆島フォレスト酒蔵森國ギャラリー、2日続けてのKent君のライブがあります。 どちらもフリーライブですのでお気軽にお越しください。ニューアルバム8曲入りが完成、その記念ライブです。 ニューアルバムumieバージョンのジャケットはDNAがしますのでお楽しみに。 |