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2006年11月16日

また日が昇る

昨日から今日の今まで、僕たちは働いている。少しの仮眠だけで、起きていたことになる。このことは、僕がデザインの世界に入って、独立してからは当たり前のように繰り返してきたことですが、この当たり前のことがいいのか悪いのかとは別に、デザインの仕事とはこんなもの。当たり前だよと平然としていたい。
近頃、なぜそこまでして働いているのかと問われても困ることが多い。昨日のNEWSでは、今、一番ストレスの多い職業の1位がクリエイターと伝えている。僕たちだけじゃなく、全国の、ひょっとしたら世界中のクリエイターがストレスを感じながら、今でも働いているんだろうなと思うと、不思議な気がします 。
楽な方、楽な方へと流れていく風潮の中、ストレスを感じながらも、なぜ働いているのか?
朝日
僕たちが頑張れる理由のひとつに目標がはっきりしていることと、その目標や夢を共有できているからだと思います。依頼されてきた仕事に対して、ちゃんと応えていきたい。少しでもいいものを提案したい。喜んでもらいたいといった、想いの部分が大きく占めています。
経済的なコトも大切ですが、それが最優先ではないということ。少なくとも、デザインの仕事をずっとしてきたことに対して、デザインの力を信じていたい、伝えていきたいし、何かの答えを見つけたいと思っています。
今日の朝、僕の大先輩デザイナー藤本さんから、自らの個展のためのB2版ポスターを50枚、制作したと聞いた。藤本さんの答えを聞いてみたいと思った。

2006年11月15日

うれしい5周年

クリスマスベーグルプレート 新井仁さん
12月25日(月)、X'masはumieの5回目のバースデイでもあります。ひとつの節目として、umieのお客様、そしてumieを支えてくれた業者の方々、メディアの方々に感謝の意を込め、THANKS HOLY NIGHTと題して、ささやかですが、パーティを開催します。
ワンドリンクにクリスマスベーグルプレート、スイーツバー。
そして、うれしいLIVE、umieではおなじみのあの新井仁さんがスペシャルゲストとして駆けつけてくれます。umieが大好きだといってくれる新井さんが忙しい年の瀬にumieに来てくれます。
詳しくはumie HPでご覧いただけますので、皆様のご参加をお待ちしております。
umieブックカバー
もうひとつ、umie5周年記念として、X'masポストカードなど、オリジナルグッズを作っています。
今日の夜、観音寺からグラフィックデザイナーの西原さんがオリジナルグッズを持って、事務所に来てくれました。
umieブックカバー
今治タオルで作ったブックカバーです。文庫本がぴったり入るサイズで、色もumie色の3色。かなりおしゃれです。お風呂で本を読める、手触りの良いタオルでできたブックカバー。西原さん自身がお風呂で本を読むのが好きで、大切な本が濡れないようなブックカバーはないかなと思い、今治タオルの生地で作ったものです。
西原さんとはumieがオープンして以来、umieにお客様として来てくれてて、なんとなく友達になり、いつか一緒になにかやろうよと約束していた仲です。
今日、こうして現実に彼の作ったオリジナルブックカバーがテーブルに置かれてみると、やはりかなりうれしいものがあります。
一緒にくれた彼の手紙には「これからも心地いい刺激を期待しています。」と書かれていました。先に書いたミュージシャン新井さん、グラフィックデザイナーの西原さん他、たくさんの方々がこうしてumieの5周年を祝って、参加してくれる。僕は言葉がでないくらいうれしいし、彼らの想いがめちゃくちゃありがたく思う。
たくさんの仲間に愛されて、つくづくumieは幸せ者だと思います。
西原さんのいう「当たり前のことに努力を惜しまないこと」。そして「その努力はちゃんと伝わりますよ」の温かい言葉に、勇気とエネルギーをもらいました。この5年間、僕らがやってきたことの意味が僕ら自身もやっと見えてきた感じがあります。
12月25日(月)umieの5回目のバースデイとumieの新しいはじまりの日でもあります。

2006年11月14日

デザインをする

エコバック
ドラゴンファクトリーの三好里香さんのインテリアセミナーでお渡しするエコバッグができました。
エコバックとスロー本
dragon factoryのロゴとホームページアドレスが入っているだけのシンプルなエコバックに仕上げました。
インテリアミニブック3冊も揃って、セミナーの準備が着々と進んでいます。インテリアミニブック3冊セット、エコバックは11月17日から開催のstill life slow style展で販売しますので、お楽しみに。

こうして僕たちはいろんなものをデザインする。
Macが僕たちの前に現れてからデザインのための道具、技術、専門家が省かれ、そのものたちは消えてしまった。デザインをする、生み出していくアナログ的工程が無くなってしまったのです。発想したり、デザインしていく過程で、突然ぽんと生まれてきたり、自分でも思っていないアイデアの発見を見つけたり、何というか、手を動かして、初めて分かること、感じることの手間、労力こそがデザインをするということだと思うのです。
Macはその最終的手段、工程としては有効であるけれど、「デザイン」をする行為そのものは、今も昔も同じ。色の使い方、素材の使い方はコンピューターは教えてくれないし、感覚は人間を超えられない。コンピューターを感じさせない、つくり手の想いが見える温かいデザインをしていきたいと思う。
デザインという言葉が世の中にひろまり、たぶん軽くなり、誰もが口にする。だからこそ僕らは手仕事にこだわり続けていきたい。数値で測れないものをデザインしたいと思う。

2006年11月13日

読売広告大賞

無題ドキュメント
読売広告大賞
PM5:00、読売広告大賞へノミネート作品を出し終えました。
実は、コピーライター CONERIの人見くんに読売広告大賞を出しませんか?と2ヶ月位前に話を投げかけられ、やるか?と軽い気持ちで返事をしてしまった。地元の広告賞は何度か頂いたことはあるけれど、全国レベルの広告賞は出品すら一度も経験がなく、いまさらこの歳で出してもねーと思っていた。
D.N.Aのメンバーと人見くんと何度か週末に打ち合わせ、撮影、コピー、デザイン、打ち合わせを重ねる度、作品づくりの面白さにはまっていく。日々の仕事では味わえない、心地いい緊張と、たった一度のチャンス、雲をつかむようなコトに、真面目に取り組んでいる自分もいいものです。
宅急便の集荷の人におもわず「よろしく」と手を合わせて拝んでいるみんなを見ていると、なんだかおだやかな、微笑ましい気持ちです。
そういえば、ここ何年か純粋な新聞広告をつくってないな、と思う。若い頃の新聞広告全盛時代、真っ白な新聞紙に描かれる広告たちは、どの顔も、僕が一番という顔をして並んでいた。新聞広告をつくるのが楽しくてしかたなかった華やかな時代がありました。
ふとそんな懐かしさがよみがえった、作品づくりでした。
瀬戸内海

急なお知らせがあります。「四国アートネットトークサロン」開催のため、umieは11月20日(水)はPM5:00でラストオーダー、PM6:00でCLOSEとなりますので、ご協力お願いします。

「四国アートネットトークサロン@umie」

日 時:11月20日(月)
    18:40〜受付
    19:00〜開演 21:00過ぎ終了予定
場 所:umie(北浜アリー内)
テーマ:「POWER of ART 〜 アートの連鎖が創り出すコト」
ゲスト:カフェまるや オーナー大塚さん
    越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」
    ガイド 永峰さん
fee  :1500円(1ドリンク付き)
定 員:一応50名くらい
主 催:「四国アート88ケ所&CO.」
     私たちは、アートを通じて
     四国で活動する市民団体等のネットワークです。
共 催:まちラボ
協 賛:100%濃縮関係実験室【jam】


アートがまちや人に与える力。
アートに触れることによって、
まちや人が変化してくる。

何だかまちがワクワクするような空間になったり、
人とのいろんなつながりが生まれてくる。

それが一番わかりやすい形で現れているのは
私たちの身近な、アートの力で、
世界中から人が訪れるようになった直島。

今回のトークサロンは、
直島を訪れる人のハブとなっている場。
カフェ「まるや」のオーナーの大塚さんを
ゲストにお招きします。
まるやを通じて、大塚さんが日ごろ感じていることや
直島で起こっていること。人とのつながり。
その面白さを語っていただきます。

さらに、今年3回目の開催で、大成功した、
越後妻有大地の芸術祭のガイド
永峰美佳さん(北川フラムさんの本の編集者)から、
期間中に感じた、人の出会い、集落と地域の変化など。
について語っていただきます。

そして、後半は
四国各地で少しづつ起きてきている、
アートによるつながりの試み。
その動きに関わっているネットワークや団体のご紹介。
【参加予定団体】
【愛媛】
アートNPO カコア
まつやまアーツマネジメント
蔵楽 中町池田屋
【高知】
graffiti + ARTNPO TACO
【香川】
まちラボ
環瀬戸内アートコンソーシアム
Box Gallery Make Merry!-for the creator-
NPO法人 東かがわ市ニューツーリズム協会

いろんな動きがあって、またまた新たなカガクハンノウが
生まれてしまうかも?

最近なんだかハッとするほど感動したことがないなぁ…とか、
毎日が退屈だなぁとか、逆に忙殺されている方、

ぜひぜひお越しください。

人生を何倍にも楽しむ秘けつがわかる(かも)

お問合せ、お申込みはまちラボ代表浜崎さん CZQ05704@nifty.com まで。よろしくお願いします。

2006年11月12日

島がいい。

女木島フェリー
この赤いちっちゃいフェリーは、小豆島行きではなく、僕の北浜からすぐみえる女木島行きです。
小さい頃、このフェリーで海水浴に行った。なんだかおもちゃみたいにかわいい船です。
高速艇
今日は高速艇で小豆島へ・・・。
柿の木
小豆島に行くとすぐ目に入るのが青い空、雲、柿の木。街で見るより、大きく見えるのです。気持ちがほどけてくる感じです。
池田港フェリー
帰りは池田港からフェリーに乗る。高松まで約1時間。今日は日曜日とあって、満席です。
島でそうめん食べて、フェリーでうどんを食べる。お腹がすいてというわけではなく、これ讃岐人の本能というでもいうか、条件反射的にフェリーでうどんを食べてしまう自分がいます。
屋島
フェリーの中の夕暮れ
僕が小豆島を好きになったのは、2、3年前から。ある仕事で行き来していたのだけれど、若い頃は何にも感じていなかったはずの、当たり前のようにそこにある風景に惹かれ出した。
何ものにも加工されていない、自然なもの。常になにかをデザインし、意識的につくってきただけの自分の過去への反省と、時代が変わったことに気づいたこととか、要因はその他にあって複雑ですが、新しいものはその瞬間から古くなり、過去のものになってしまうからです。僕は今でもデザイン業をしているので、そのへんの葛藤は常に引きずってはいます。
今日も4時間ほど小豆島にいて思うのは、理屈抜きに、心が、カラダがゆるやかになることです。島は僕を心地よくしてくれます。

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