« 2006年03月 | メイン | 2006年05月 »

2006年04月17日

天然色

無題ドキュメント
北浜の色 北浜の色
北浜の色 北浜の色
ウミエのある北浜は、街中にありながら自然な色に溢れています。
春は、アイビー、パンジー、ラベンダー、など植物たちの色。トタンの赤錆、朽ちた色。空、雲、海、島など瀬戸内の色。
季節ごとに色を楽しめるのは、デザインを仕事としている僕にはとても嬉しい。
あたりまえのようにマック(コンピューター)の中で選択される色たちはどこか嘘っぽいようにおもえます。
色がないと成立しないデザインが多いのもそのせいかも知れませんね。
僕自身も北浜に来る前は、そんな自然な色を感じることなく、見逃して日々に追われていましたが・・・。
色が無くても色が感じられたり、色がたくさんあっても、色を感じさせないデザインは人を惹きつける。
料理はおいしそうな色に、人の肌は健康な色に、数値ではなく最後のところは、感覚的な部分、要素がデザイナーの仕事だと思っています。
自然の中から選ぶことは楽しいこと、マックの前では学べないことを、自然な色は教えてくれます。

2006年04月16日

パリの風

無題ドキュメント
「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris
「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris
「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris 「森國酒造・風画」in paris
パリ在住の友人(D.N.Aのスタッフの友人)から、楽しい写真が届きました。
以前ブログで書いた、小豆島の酒蔵、森國酒造さんの日本酒(島仕込み・特別純米酒・風画)をパリの街角やカフェをバックに撮ってくれたものです。
日本に帰って来て、umieに寄ったおりに、プレゼント。
すごく気に入っていただき、上の写真を撮ってくれました。一瞬、合成写真かと思うほど美しい写真ですね。
日本の小さな島の小さな酒蔵の地酒がパリに渡る、夢のような世界がネット上で実現。
フランスでも日本の地酒BARがあって、女性達に人気だそうです。
ロハス的(健康にいい、ヘルシー、手作り)で受けているのだそう。
日本の女性にも、日本酒をもっと楽しんでもらいたい。
生活の中で日本酒がもっと楽しめる場所があればいいのにと思います。
今、小豆島も心地いい「風」が吹いています。

2006年04月14日

slow

slowな僕
スローが世の女性たちに人気です。日々の生活の中での「私」のこだわり、スローなインテリア、スローな音楽、旅行、時間、食べ物・・・今や、コスメまでスロー。どこまでいくスロースタイル?。umieでも2年まえからインテリアスタイリスト三好里香さんとのコラボでインテリアセミナーを開催しています。
参加者の真剣な眼差しは、憧れから実践へ、自分の暮らしに取り込もうとする熱い想いが伝わってきます。
で上の写真、束の間のスローな気分を撮ってみました。
家の屋根の上です。屋根が芝を植えたガーデンテラスなんていいでしょ。庭の花たちもとてもスローでした。
残念ながら僕の家ではありません。手作り、こだわり、天然・・・ちょっとした幸せ、心地よさ。
女性たちを虜にするスローな世界、その後を男たちがついて行く、微笑ましいのか、情けないのか、
そんな僕は太りすぎで動きがとてもスローです。

2006年04月13日

売れるデザイン

umieの窓
売れるデザイン、デザインで売る。最近よく耳にします。売れるデザインの本もたくさん出ているようです。
でも現実は、デザインの意味が軽くなっているように思えます。
デザインでコピーでごまかしてはいないか、テレビCMはやたらうるさいだけだし、街のサインや看板なども賑やかになってないですか?
それと共に僕はテレビを見なくなった。それと共に僕の仕事も無くなっていく?
目立つ、分かりやすくするのはいいが、やり方が変な方向に向かっているのでは・・・。
企業や、モノの表情が時代の空気を変えていく。デザイナーの表情も変えていく。
売りたい、集めたいが消費者とのズレを生んでいく。
今、僕たちデザイナーに問われているのは質、デザインの質。
デザイナーとしての微かな信念、良心、プライドを僕は持っていたい思います。
モノを見つめ、時代を読み、マインドを嗅ぐ。
デザイナーに憧れた若い頃の自分なら、きっとこう言うだろう・・・
自分の描きたいデザインをしよう。 でも、現実は今日も日付けが変わる。

2006年04月08日

スツール

TRUCKのスツール
blogを始めて1ヶ月。日記を公開するなんて今までの僕には考えられないこと。
僕がデザインの場所として、この北浜の倉庫を選んだことや、umieを突然始めたことなど、4年間を振り返りながら毎回、書いています。高松にも景気の悪さが漂い、いよいよ、自分にも確実に来ていると、肌で感じていた。
スポンサーが潰れたり、仲間が仕事をやめたり、人が遠ざかっていくのがはっきりしてきた頃、何となく心にポッカリ穴が
開いた状態が続いていました。満たされない、充実感が得られない日々の中、ある記事が目にとまった。
そのときの、新鮮な驚きは、今でも僕の支えになっています。TRUCK FURNITURE…自分たちの創りたい家具を自分たちで造った空間で売る若いオーナー夫婦の話だった。すぐ大阪に行った。
こんなところにあるのか?と思うぐらい人のいない町にTRUCKはあった。雑誌で見たままのこの新鮮な感覚はどこから生まれているのか、理屈じゃなく、五感に響く、心地よさ、センス、知性。本当に好きなものをただ作ったのだろうと思う、が家具と空間と空気感とそして人が普通に溶け合っていましした。マーブルスツール2脚購入。
このお店は僕に勇気、と元気を一緒に与えてくれた。
自分の好きなデザインを好きな空間でやろう。…失敗とか成功とかじゃなく、まず、始めることが大事ではないかとおもう。それから、この北浜の倉庫に出会い、僕の仕事場、空間作りが始まったのです。ペンキ塗り、床塗り、そして
好きなテーブル、イスをならべた。これが今のcafe umieの原型。カフェの様なデザイン事務所、自分のセンスを形にしてみる。ここでデザインの仕事をする。自分の想いがカタチになる。
… あれから4年、僕は、cafeとデザイン事務所と両方やっています。そしてここには、10人の仲間が働いています。この5月には、念願だった心地いいモノ、デザインのギャラリーをオープンします。さらに事務所移転など楽しみと同時に緊張の日々になりそうです。好きなことで食べていくことは大変だけど、チャレンジしてる僕は幸せなのかも。デザインの仕事が好きでいられる間はチャレンジし続けよう。
このマーブルスツールと共に…。たった一冊に記事が僕に勇気をくれた。
今度はumieがdnaが僕が誰かに勇気を与えられるように…。今日の高松は快晴、桜は満開、街も笑顔で溢れています。

前の5件 1  2  3