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神戸のデザイン専門学校を卒業するも就職は無く兄の紹介で大阪の印刷会社にもぐりこんだのは20歳になった春、1975年、もう35年も前のことだ。当時は第一次オイルショックの尾を引きずって狂乱物価などと言う言葉が流行り、トイレットペーパーなどが店頭から消え、就職先もなかなか見つからなかったのを覚えている。初任給は6万4千円だったと思う。半年程で会社を辞めて高松に帰ってきてすぐ入った会社は家の近所にあった小さな広告代理店。先輩がふたり、切ったり、貼ったりする姿に憧れたものです。僕はデザインのデの字もわからず何も出来ない日々を過ごしていた。
商店街の全盛の頃か、ブティックや鞄屋などのデザインの他、商店街の催事、クリスマスや正月の飾りつけの手伝いなど夜を徹してしたのも懐かしい思い出。
仕事中に抜け出しては喫茶店と本屋と図書館の繰り返し、今思えばのたっぷり時間をもてあました、のどかでゆるやかないい時代だった。
デザイン生活35年、デザインとは何か?僕は今もまだもがきながら答えを探している。 |
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昨日の情熱大陸はデザイナーでディレクターの水谷孝次さんが出演。ただ消費する商業主義のデザインへの虚しさと疑問、ようやくたどり着いた人生の目的。デザインとは人を幸せにすること、社会を幸せにすること、そして地球を幸せにすることだと言い切る水谷さんの情熱、思いに感動しました。What
is MERRY for you? あなたにとってメリー(楽しいこと、幸せなとき、将来の夢など)とは何ですか?と世界中に笑顔とメッセージを投げかけ問いかけるMERRY PROJECTはとにかく凄い。こどもの森づくり、メリーファーミングプロジェクトなど、デザイナーだからこそできる社会への貢献だと思う。
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そんな水谷孝次さんの若者、後輩たちに贈る熱いメッセージが一冊の本なって出版されています。笑顔と勇気をくれる一冊です。 |
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今日、奈良のくるみの木を主宰している香川県出身である石村由起子さんが、イラストレーターの鈴江さんと事務所にきてくれました。昨年みんなでくるみの木に行き、くるみの木のスタッフの方もumieに来たことがあると聞き、とても親しみを感じていたので、あまりの突然の来訪にびっくりしました。香川のこと、ものづくりのこと、デザインの話をたくさんしました。
昨日の情熱大陸のデザイナー水谷さん、そして今日の奈良のくるみの木の石村さんと僕と同年代の溢れんばかりの情熱に接し、頭をがつんとやられたような刺激を受けました。デザインでできることは無限、もっと情熱をもっと気持を・・・。 |