僕たちデザイナーの仕事の成功のカギは、相対する人とのコミュニケーションがうまくとれるか、どうかにかかっている。
クライアントのヒアリング。スタッフに伝える。外部スタッフ、例えばコピーライター、カメラマンに伝える。印刷会社に伝えるなど、コミュニケーション能力の有無が、デザイナーの資質にかかわってきます。
ほんのちょっとの意思のズレが、ときに伝言ゲームのような、最後に意図していないものができあがったりします。
特に最近は、言語のみをそのまま受け取り、その言葉にかくれた意味をかぎとったり、相手の表情、話し方、身振りといったことなどから、真意をつかんでいくことが、ヘタになっているように思えます。ヘタになっているというより、嗅ぎ取る嗅覚が訓練されていないのかもしれない
。
コミュニケーションがうまく取れずに、相手を非難してしまうことがありますが、じっくりやさしく時間をかけて、お互いの意思が通じ合っているか、確認する必要があると思います。そのことが信頼へとなり、いい仕事につながる。
価値観の多様化、あふれる情報量、情報伝達ツールのデジタル化は、現代社会をますます複雑にしていくだろう。僕たちを追い込み、迷わせるだろう。
コミュニケーションを上手く取り、YES,NOを正しく判断するには、自分なりの基準、ものさしをちゃんと持つこと。それには、キャリアをたくさん積むことしかないのかもしれない。
今日は、一日中事務所にいてミーティング、打ち合わせで終わる。ゆっくり、じっくり、コミュニケーションです。
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