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2006年12月15日

物語り

小豆島のごろた石
ある仕事で建築会社の社長さんと打ち合わせ。僕たちのプランの実現に向けて、その土地のその場所の魅力とは何か、いろいろ話を聞かせてもらいました。
ともすれば、カタチだけの、見た目のデザインになりかけてはいないか。そんな迷いは、その土地で暮らし、その場所を愛している。その場所の魅力、文化、歴史を知り尽くしている人たちの声を聞くことでなくなります。
最近、いろいろな仕事で思うことがあります。これでいいのか?の意志決定を何を持って決めていくのかということです。
表面的なデザインのカタチはもろい。造形的な美しさだけでは人の心は動かない。
赤、白、黄・・・色を決める。紙、土、木・・・素材を決めていく。そんなひとつひとつを結び付けていくことで、おのずとカタチが生まれて、デザインされていくのではないかなと思う。つい何かを仕掛けるという意図を先に持ちたがってしまいがち。
打ち合わせの帰り、ごろた石をひとつポケットに入れて帰ってきました。こんな小さなごろた石にも、物語りがある。